Superwool® の開発
Superwool® は、当社の親会社である Morgan Advanced Materials 社 が開発した「生体溶解性繊維」のブランド名称です。
(※生体溶解性繊維については後述の説明をご参照ください)
Superwool® は、人体に有害な繊維が呼吸器系に長期残存することで引き起こされる健康障害のリスクを排除することを目的に開発されました。呼吸器系に侵入した場合でも、生体外へ排出されやすい化学組成に設計された、安全性の高い人造鉱物繊維です。
Superwool® は、人造鉱物繊維に対する発がん性とその表示に関する”Classification, Labelling and Packaging Regulation (EC/1272/2008) “の適用除外条件である”Note Q”に基づいた動物実験により、EU発がん性分類において “Exonerated(適用除外)” の認定を受けています。
Superwool® 製品の開発履歴と分類温度
年代 製品名 分類温度 備考 1990年代 Superwool® 607 1200℃ 初期モデル ※Plus発売により廃番 2000年 Superwool® Max 1260℃ 現在は一部を除き廃番 2005年 Superwool® HT 1300℃ 高温対応モデル 2010年 Superwool® Plus 1200℃ 607のLowShot仕様、後継モデル 2018年 Superwool® XTRA™ 1450℃ PAS系統、最高温度対応 2024年 Superwool® Prime 1300℃ 最新モデル
Superwool® の繊維系統
• AES(アルカリアースシリケートウール)系
→ Superwool® Plus, HT, Prime
• PAS(ポタシウムアルミナシリケートウール)系
→ Superwool® XTRA™
生体溶解性繊維についての解説
EUでは1997年に発令されたEU指令97/69/EC「人造非晶質繊維の発がん分類と包装表示」(現在は2008年に発令されたCLP規則に継承されている)により、現在の人造非晶質繊維の発がん性分類は以下のとおりである。
• カテゴリー1B(おそらく発がん性あり):人造ガラス質ケイ酸塩繊維でアルカリ金属及びアルカリ土類金属(Na2O+K2O+CaO+MgO+BaO) ≦ 18重量% のもの
• カテゴリー2(発がん性の可能性あり):人造ガラス質ケイ酸塩繊維でアルカリ金属及びアルカリ土類金属(Na2O+K2O+CaO+MgO+BaO)> 18重量%のものり
カテゴリー2に属する人造非晶質繊維には、発がん製の適用除外条件である”Note Q”が注記されています。”Note Q” 以下の4条件のうち、いずれか1条件を満足すれば、発がん性分類を適用しない。
a. 吸入ばく露による短期生体内残存性試験の結果、長さが 20μm超の繊維の半減期 が 10 日未満のもの
b. 気管内注入による短期生体内残存性試験の結果、長さが 20μm超の繊維の半減期が 40 日未満のもの
c. 適切な腹腔内投与試験で有意な発ガン性なし
d. 的確な長期吸入ばく露試験で発ガン性と結びつく病理所見や 腫瘍形成なし
当社が提供するSuperwool®はそのすべてが上記カテゴリー2に示される化学成分であり、かつ”Note Q”の動物実験に適合する繊維です。
Superwool®はEU発がん性分類において “Exonerated(適用除外)” の認定を受けていることから、生体溶解性繊維と呼ぶことがあります。
詳細は、下記HPをご参照下さい。
リンク:日本高温断熱ウール工業会(https://www.jhiwa.jp/)
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